ネズミ類(げっ歯目) Muridae

1999.11月 コナラのドングリをくわえて運ぶ。ヒメネズミではないかと思われる。

1999.11月 左と連続写真。

1999.11.16 何が写っているかわからない写真でもよく見ると、ネズミなどの小動物が横切っている場合がある。この写真では、真ん中より少し右側の、下から4分の1くらいのところに、跳躍から着地したばかりのネズミが写っている。体は右下向き、尾が左上に跳ね上がっている。

1999.12月 右下に飛び跳ねるネズミが見える。体色・体長尾長バランスからアカネズミではないかと思われる。この写真では、陰があるのでまだわかりやすい。

   

   

ヤマザクラを食べたクマのフンには、消化できないサクラの種子がたくさん含まれています。そのクマフンに自動撮影ビデオカメラを設置してみました。

7月3日に自動撮影ビデオカメラを設置した。糞の下に置いてある枝の長さが10cmである。

ナイトショット機能を使って撮影するためモノクロである。

2004.7.11 

1週間ほどたって、ネズミがやってきた。しきりにサクラの種をくわえては運び去る。また、土の隙間に貯食する様子もビデオ撮影することができた。動画はこちらから。やって来ているネズミは、アカネズミかヒメネズミのどちらかであるが、どちらのネズミかを映像から同定することは残念ながらできなかった。

左写真の画面の右方の倒木の下に、ネズミがサクラ種子を食べた後の種の殻が散乱していた。オープンスペースを嫌って、倒木の陰まで運んできて食べたものと思われる。

ネズミは種の殻を割って中身だけを食べるので、殻が後に残る。

   

    

ヤマザクラを食べたクマの糞には未消化のサクランボがたくさん含まれています。この糞に、カメラを設置したところ、ヒメネズミがさかんに現れて運んでいきました。

クマフンの一塊にカメラを設置した。

2006.8.5 19:55 ヒメネズミが現れた

2006.8.5 20:27

ヒメネズミが糞塊に接近しようとする。

2006.8.5 20:27

カメラの動作に驚いて逃げる。

2006.8.5 20:46

糞塊にかぶりついたヒメネズミ

2006.8.5 21:16

サクランボの糞をくわえて運ぶヒメネズミ

2006.8.5 21:53

サクランボの糞をくわえて運ぶヒメネズミ

2006.8.5 21:58

サクランボの糞をくわえるヒメネズミ

2006.8.5 22:00

結局、この日、19:55から22:00まで、25回、ヒメネズミが現れて、フィルムが切れるまで撮影された。しだいに慣れて、糞のサクランボをくわえて運び去って糞塊のサクランボはどんどん減っていった。カメラを撤収した8月13日には、跡形もなくなっていた。

3mほど離れたネズミ穴の入り口に、サクラの種子を割って食べた食痕が散乱していた。逃げやすいこの場所まで運んできて、食べたものと推測される。

2004年7月には、ネズミが、サクラ糞を貯食する様子をビデオ撮影しました。その様子もご覧ください

    

   

標高900mほどの倒木に設置したカメラによる写真です。ネズミ類は、移動時に、落ち葉などで音が出ることを嫌って、倒木上を走ることが多いと言われていますが、、、、、

2006.8.15 1:31 ヒメネズミ

2006.8.15 20:25 ヒメネズミ

2006.8.15 20:43 アカネズミ

2006.8.16 18:50 サル

2006.8.16 22:41 ヒメネズミ

2006.8.17 0:15 アカネズミ

2006.8.17 19:35 アカネズミ

2006.8.17 23:43 ヒメネズミ

2006.8.18 13:42 アカハラ

今にも飛び立ちそうである。

2006.8.18 23:05 ヒメネズミ

2006.8.19 3:00 ヒメネズミ

  

   

標高700mほどの道の脇の岩と土の隙間に作られた坑道(ネズミ類やモグラ類が利用する)に、自動撮影カメラを設置しました。ヒミズはモグラ類(食虫目)の仲間ですが、表示の都合上、このページでご紹介することにしました。

2003.6.22 23:31 ヒメネズミ

ネズミのすぐ手前の枝の長さが10cmである。

2003.6.23 4:18  ヒミズ

ヒミズはこの後も何回も通過したが、動きが早いため、センサーの動作が追いつかず、このように尾や体の後半身だけだけが写っていることが多かった。

2003.6.25 2:23 ヒメネズミが顔を出す。

ハウジングが雨で濡れてしまっていて、曇った写真になってしまった。

2003.6.30 21:24  ヒメネズミ

2003.6.30 21:24 ヒメネズミ

右上から連続写真。カメラの動作に驚き反転したらしい。

2003.7.1 23:47 ようやく全身が写ったヒミズ

同じ坑道をヒミズとヒメネズミが共用(?)していて、どちらの種も、日に1〜2回程度、この場所を通過していることがわかった。

標高1250m位のムラサキシキブの木にカメラを設置したところ、ヒメネズミが写りました。

実がたくさん着いたムラサキシキブの木

枝先には鮮やかな紫色の実がたくさん着いている。

高さ3mくらいの木にカメラを設置しました。

カメラのフィルム感度の設定の関係で、露出オーバーになってしまいましたが、ヒメネズミが登るところが写りました。ヒメネズミは尾長が頭胴長と同じか少し長いくらいで、木登りが巧みです。実を食べに登ったのでしょうか。

   

 

標高1350mほどのカスミザクラの木に設置した自動撮影カメラによる写真です。

2006年6月17日 20:02

ヒメネズミが下りる

(真ん中より少し上、少し左)

2006年6月17日 20:22

ヒメネズミが登る

ヒメネズミ

ヒメネズミ

ヒメネズミ

ヒメネズミ

ヒメネズミ

このサクラの木では、6月17日20:02から6月19日2:18までの一晩半の間に、ヒメネズミが、登り18回、下り17回、撮影され、頻繁に上り下りをしていることがわかりました。下りる時の口元に何かくわえていないか見てみましたが、残念ながら識別できませんでした。いずれにせよ、サクランボの種を食べる(採集する)ためか、サクラの木についている昆虫を捕食するためか、何か、好物のエサがこの木の上にあるのでしょう。

2006年6月22日 1:51

ヒメネズミ

何かをくわえているようだが、、

標高850mほどのヤマザクラの木に設置した自動撮影カメラによる写真です。

 

ヤマネ

2006年6月21日 22:46

標高850mほどのヤマザクラの木から下りる。

残念ながら後ろ姿ですが、自動撮影で写ったのは初めてです。

2006.8.15 1:26 ヤマネ

標高1400mほどのブナの木に設置したカメラによる写真です。写真上4分の1くらいのところをヤマネが登る。この年は、奥多摩では、ブナが、まずまずたくさんの実をつけています。また、このブナの木の上には、たくさんの実がついたサルナシのツルがからんでいます。ヤマネは、サルナシの実を好んで食べるといわれています。

    

      

森の地下には、ネズミ類・ヒミズなどモグラ類が張り巡らせたトンネルネットワークが隠れています。このトンネルは、斜面、崖や木の根本などに地上への開口部が現れている事が多いので、そういった場所に自動撮影カメラを設置してみました。予想以上の頻度で、ネズミ類(アカネズミ・ヒメネズミ・スミスネズミ)やヒミズが出入りしたり通過していることがわかりました。

        

標高800mほどの沢沿いのネズミ類のトンネル露出部に設置した自動撮影カメラにジネズミと思われる動物が写りましたが、ピントが合っておらず、確信が持てません。これ以後も、付近にカメラを設置して撮影を試みていますが、残念ながらジネズミは撮影できていません。

2006.3.23 17:27

ジネズミは、ネズミの仲間ではなく、食虫類(モグラの仲間)です。ジネズミの近縁種にはトガリネズミがいますが、撮影場所が標高800mとトガリネズミにしては低いことと耳が比較的大きいことから、ジネズミと判断しています。厳密には、尾の長毛の有無、歯の色などを見ないと識別できないようです。

2006.3.23 17:28

カメラの動作に驚いてすくんでいる。

2006.3.23 17:28

再び、動き出す。

2006.3.23 17:28

   

   

標高800mほどの沢沿いのネズミ類のトンネルの地上露出部に設置した自動撮影カメラによる写真です。

ヒミズ 2006年7月1日 20:05

アカネズミ 2006年7月1日20:08

アカネズミ 2006年7月2日1:24

ヒミズ 2006年7月2日 2:35

ヒメネズミ 2006年7月2日 21:12

ヒミズ 2006年7月3日 0:35

アカネズミ 2006年7月3日 1:50

ヒメネズミ 2006年7月3日 23:33

ヒメネズミ 2006年7月3日 23:40 

   

標高770mほどの雑木林の斜面のトンネル開口部にカメラを設置しました。

2006.2.22 20:11 ヒメネズミ

2006.2.22 21:47 スミスネズミ

ネズミのすぐ手前の白い小枝が5cm長

スミスネズミは、ネズミの仲間(ネズミ科)のうちハタネズミ亜科に属する。ハタネズミ亜科のネズミは、ネズミ亜科のアカネズミやヒメネズミに比べて、ずんぐりとした顔つきで、目や耳が小さく尾が短くて地中生活主体のネズミである。また、これまでの観察の経験から、この種は昼間でも数時間おきに活動していると思われる。(アカネズミ、ヒメネズミは夜行性)

2006.2.23 0:24 アカネズミ

2006.2.23 20:38 ヒメネズミ

2006.2.23 22:06 スミスネズミ

2006.2.24 0:39 ヒメネズミ

2006.2.25 18:26 ヒメネズミ

ネズミのすぐ手前の白い小枝の長さが5cm

2006.2.25 21:04 スミスネズミ

2006.2.25 23:22 ヒメネズミ

2006.2.26 0:12 スミスネズミ

2006.2.27 20:03 ヒメネズミ

2006.2.28 19:34 ヒメネズミ

標高750m位の雑木林のネズミ類のトンネル開口部2カ所に設置した自動撮影カメラによる写真です。ここでは、アカネズミ、ヒメネズミ、スミスネズミ、ヒミズがトンネルを共用しているようです。

2006.2.5 14:40 スミスネズミ

昼間、右上から頭を出している。

2006.2.5 16:38 アカネズミ

アカネズミが動き出す時刻としては少し早いようであるが、偵察か頭を出している。

2006.2.5 17:05

スミスネズミ。

2006.2.6 17:24 ヒメネズミ

2006.2.12 18:01 ヒメネズミ

ネズミのすぐ手前の白い小枝の長さが5cm

2006.2.12 18:51 ヒメネズミ

上のトンネルに現れた。

2006.2.12 20:51 アカネズミ

上のトンネルに現れたアカネズミ。右上のヒメネズミより少し大きいくらいであるが、体色が赤味を帯び、目が大きく、後ろ足も大きい。

2006.2.12 22:11 ヒメネズミ

2006.2.13 6:52 アカネズミ

2006.2.19 20:42 ヒメネズミ

2006.2.19 23:30 アカネズミ

2006.2.19 23:35 ヒメネズミ

2006.2.20 2:45 スミスネズミ

ネズミのすぐ手前の白い小枝の長さが5cm

2006.2.20 23:44 アカネズミ

2006.2.25 20:38 アカネズミ

2006.2.25 21:10 ヒメネズミ

2006.2.26 1:42 アカネズミ

2006.2.26 6:29 ヒミズ

白っぽく見える目はほとんど皮膚に覆われていて光を感じる程度しかできない。また、耳介がない。ヒミズはモグラの仲間で、モグラより浅い落葉層・腐食層トンネル生活している。モグラほど前足が発達していない。これまでの観察の経験から昼間も数時間おきに活動していると思われる。

2006.2.27 20:13 アカネズミ

2006.2.28 17:17 アカネズミ

       

上のトンネルから10mほど離れた場所の別のトンネル。こちらのトンネルは、アカネズミとヒメネズミ、スミスネズミとヒミズが、共用しているようです。

2006.2.6 20:37 

コナラのドングリを運び込むアカネズミ

2006.2.7 17:54 アカネズミ

2006.2.8 9:08 ヒミズの後半身

ヒミズはモグラの仲間で、モグラより浅い落葉層・腐食層トンネル生活している。昼間も数時間おきに活動しているようである。。

2006.2.9 15:10 ヒミズの尻尾

このトンネルでは、連日、ヒミズが頻繁に通過しているが、ほとんどの場合、このように尻尾だけが写っていることが多い。よほど素早く行動しているのか、体の表面温度が低くて赤外線センサーに感知されにくいのかどちらかと思われる。

2006.2.12 14:34 ヒミズ

目はほとんど皮膚に覆われていて、耳介がない。

2006.2.12 14:34 ヒミズ

2006.2.12 16:49 アカネズミ

2006.2.12 17:14 スミスネズミ

2006.2.12 19:50 ヒメネズミ

     

   

標高700m位のコナラ林の木の根元に設置したカメラによる写真です。この根本のすぐ左下にネズミ穴があって、アカネズミとヒメネズミがさかんに通っています。写真によっては、ネズミの識別に今ひとつ自信がないものがあるので、ネズミに詳しい方で間違いを発見された方がおられましたら、メールでご教示ください。 

置いてある小枝の長さが10cm

2006.1.10 16:57 ミソサザイ

2006.1.16 18:23 ヒメネズミ

頭胴長8cm位で鼻面に黒い毛が目立ち、体色も赤みが薄いのでヒメネズミと判断した。

2006.1.17 0:43 アカネズミ

頭胴長9cm位で目が大きく見え体色が赤みがかっているのでアカネズミと判断した。

2006.1.17 18:03 ヒメネズミ

頭胴長8cm位。

2006.1.17 18:53 ヒメネズミ

2006.1.17 21:10 アカネズミ

目が大きく毛の色が赤みがかっていて、体も大きい。

2006.1.17 22:34 ヒメネズミ

上の2枚より小型のヒメネズミ個体

2006.1.18 0:55 ヒメネズミ

頭胴長7cm位

2006.1.18 2:12 ヒメネズミ

体色と目の感じからヒメネズミと判断した。

2006.1.18 19:56 アカネズミ

2006.1.18 20:44 アカネズミ

2006.1.19 18:53 ヒメネズミ

2006.1.19 19:02 ヒメネズミ

2006.1.20 19:43 ヒメネズミ

2006.1.20 19:44 ヒメネズミ

2006.1.20 21:04 ヒメネズミ

2006.1.20 21:58 アカネズミ

2006.1.21 5:10 アカネズミ

2006.1.21 18:27 ヒメネズミ

登ろうとするが、雪が積もっていてあきらめる。

            

  

  

標高700m位のコナラ林のネズミ穴に設置したカメラによる森のネズミたちの写真です。このトンネルは、アカネズミとヒメネズミ、スミスネズミが共用しているようです。アカネズミ・ヒメネズミは地上性のネズミですが、冬の間は地下のトンネルを使って生活します。また、スミスネズミは、地中のトンネル生活主体のネズミです。写真によっては、アカネズミとヒメネズミの識別に今ひとつ自信がないものがあるので、ネズミに詳しい方で間違いを発見された方がおられましたら、メールでご教示ください。 

置いてある小枝(黄色線)が10cm長

2005.12.24 18:21 ヒメネズミ

体の大きさ、目の大きさ、鼻ずらの黒っぽさや形などからヒメネズミと判断した。

2005.12.25 2:44 ヒメネズミ

2005.12.25 5:26 アカネズミ(?)

大きさ的には微妙だが、目の大きさ、毛の色、尾の長さなどからアカネズミと判断した。

2005.12.25 19:27 ヒメネズミ

2005.12.26 2:19 アカネズミ

左写真より体が大きく、目が大きい。鼻先が大きい感じなどアカネズミと判断した。

2005.12.26 17:28 ヒメネズミ

2005.12.26 19:26 アカネズミ

手前の穴から頭を出しかけている。目の大きくアカネズミと判断した。

2005.12.26 19:41 アカネズミ

2005.12.26 21:08 ヒメネズミ

2005.12.26 21:17 ヒメネズミ

奥にももう一匹いるのが見えている。

鼻面の形・色からヒメネズミと判断した。

2006.1.8 19:29 ヒメネズミ

2006.1.8 19:51 ヒメネズミ

2006.1.8 23:47 ヒメネズミ

2006.1.9 5:55 ヒメネズミ

手前の穴から頭を出しかけている。

2006.1.9 19:23 ヒメネズミ

右から姿を見せている。

2006.1.11 18:12 アカネズミ

2006.1.11 18:24 アカネズミ(オス)

2006.1.12 22:45 アカネズミ

2006.1.12 23:04 アカネズミ

2006.1.14 3:50 ヒメネズミ

2006.1.14 3:55 ヒメネズミ

2006.1.14 17:59 アカネズミ

2006.1.14 18:53 アカネズミ

2006.1.14 19:06 アカネズミ

あわてて飛ぶように穴に飛び込む。

2006.1.14 19:59 アカネズミ

2006.1.15 0:12 ヒメネズミ

手前の穴から頭を出す。

2006.1.15 0:42 ヒメネズミ

2006.1.29 12:07 スミスネズミ

昼間現れたスミスネズミ。

左の写真の拡大

スミスネズミは、ネズミの仲間(ネズミ科)のうちハタネズミ亜科に属する。ハタネズミ亜科のネズミは、ネズミ亜科のアカネズミやヒメネズミに比べて、ずんぐりとした顔つきで、目や耳が小さく尾が短くて地中生活主体のネズミである。また、昼間でも数時間おきに活動しているようである。(アカネズミ、ヒメネズミは夜行性)

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